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クスノキの枯れ枝は焚き火によい

ケヤキと並んで公園などに植えられているクスノキ。漢字で書くと「楠」。

落ちている枯れ枝でも折ると樟脳のいい香りがする。昔はタンスの防虫剤として使われていたらしいが、私の世代だとすでに化学薬品の防虫剤が主流だったので防虫剤としてはなじみはない。

成長速度も早く、その防虫効果も相まってか非常に強く、日本の巨木ランキングのほとんどはクスノキが占めている。

おそらく1年以上から落ちているであろう枯れ枝で皮が朽ちていても切ってみると中はきれいなままのものが多い。切りたては匂いもする。

特に古いものは虫食い穴もあるが、喰われやすいヤナギや桑の木と比べると穴も小さく少ない。相当虫にとってはおいしくない木なんだろう。

ケヤキと比べると気乾比重は軽く0.5程度。一般的に太いほど重くなるので手に入る枝だと0.4前後だろうか。水にも強いらしく昔は船の材料としても使われていたらしい。

https://www.jawic.or.jp/woods/sch.php?nam0=kusunoki

千葉県の神崎町にある神崎神社には大きなクスノキ、通称「なんじゃもんじゃの木」があり御祭神も船の神様「天鳥船命」で関係がありそうだった。

軽い分、ノコギリは結構簡単にサクサク切れるのだが、木を見ればわかるが枝はクネクネしており、10センチを超えてくると割るのが非常に難しくなってくる。

直径15センチ程度の枝も拾って持ち帰ったが、今の手持ちの置き型の薪割りクサビとナタでは刃が立たずそのままにしている。

千葉の実家近くで大きいクスノキが並木状に植えられている場所で道路の邪魔になりそうな枝がたくさん落ちているポイントを発見したので、実家に帰るたびに薪づくりをしている。

拾える枝はすでに年月が経っているのでそこからの乾燥時間も短くて良いし、防虫効果で長期保管にも強そうだ。

住宅の暖房としての薪ストーブには物足りない質量かもしれないけど、焚き火には程よい重さと入手性だと思う。

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