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千茅の穂をメタルマッチ着火のために集める

千茅(チガヤ)という名前も最近知ったが、穂がふわふわで気持ちいいので子どもの時に集めていたのを思い出す。

万葉集にも浅茅として多く登場しているで、風情とともに、おそらく古来から火起こしに使われていたと思う。

たのしい万葉集: 茅萱(ちがや)を詠んだ歌

薪は拾った枝でお金をかけていないので、着火剤にも可能なかぎりお金をかけずに手間はかけて拾いたい。

メタルマッチに使える着火剤

マッチやライターも持っているものの、やはりメタルマッチでの着火は趣がある。

燃料切れや湿気、故障を心配しなくていいのと、単純にバチバチ出る火花に興奮する。

また理論上は数千回使えるのでおそらく単価も一番安そう。

Umibozu(ウミボウズ) ファイヤースターター 焚き火 火起こし メタルマッチ キャンプ フェロセリウム

太めでマグネシウムよりも火花が出やすいというフェロセリウムで安いやつを選んだ。

着火剤はいろいろあっても、メタルマッチで使える着火剤は限られている。

ススキやチガヤの穂、麻縄をほぐしたやつ、よく乾いた草や落ち葉、炭化させた布のチャークロス、フェザースティックなどの細かく切った木材が限界だろうか。

松ぼっくりや石油系への着火は難しそう。

まだ収穫したチガヤは乾燥中で試してないが、ススキは一発であっけなく着火できたので、チガヤも問題ないはずだ。

ススキと収穫時期が違う

チガヤの穂がつくのは、同じイネ科なのでなんとなく秋だろうと思っていたら、関東では初夏、この記事を書いている6月前半だった。

今の時期はススキがもうないので、ありがたい。

秋はススキ、初夏にはチガヤと、季節ごとに着火剤を集めるのも楽しい。

荒川河川敷 戸田市にたくさん

一番手軽で大量に集めやすいのが河川敷だが、近所の川口市は草刈りでやられたのか見当たらなかった。

荒川の戸田市の河川敷は、草刈りのタイミングが違ったのかまだたくさん残っている。

ボートレース場や戸田公園あたりが特に多かった。Googleマップでいうとここらへん。

5月下旬だったのでまだ穂が開いてないのが多かったが、家で乾かすとどうなるかも気になったので開いてないのも集めた。

集め方

穂が開いているのものはするっと抜ける。

ススキよりは葉が柔らかいもののイネ科なので葉で手を切る危険性がある。

軍手があった方がいいが忘れてしまった。

外で乾かすと、風で飛んでしまうのでレジ袋で上を開けたまま室内干しにしている。

穂が開いたものはすでに茎も乾燥が始まっており、そのままでもすぐ使えそうだ。

他所で種を撒いてしまう危険性

Wikipediaによると、雑草としてかなり手強いらしい。

「世界最強の雑草」という称号すらある。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。

種を飛ばすためのふわふわなので当たり前だが、キャンプ場で使うとおそらく少しは種を飛ばしてしまうだろう。

厳密には生態系にはよくない気もする。

が、上記は「外来種」としての問題なので、すでに生えまくっている日本ではほぼ問題になることはなさそうではある。

熱湯、電子レンジとかで加熱すれば発芽を防げるんだろうか。

採取場所の近所、彩湖道満グリーンパークなどで使う分には風で飛んできてるはずだし、全く問題ないはずだ。

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